Last Updated on 11月 30, 2025 by kakehasi
はじめに(不整脈・動悸について)
不整脈や動悸はとても辛い症状です。強い不安や倦怠感を伴うことも少なくありません。当院にもこのようなお悩みで来院される方がいらっしゃいます。
今回は、不整脈や動悸について、西洋医学と東洋医学の両面から解説します。
西洋医学的立場からの不整脈・動悸の解説
『病気がみえるVol.2 循環器』(医療情報科学研究所)によると、不整脈とは「正常な洞調律が妨げられた状態」とされています。また、不整脈によって「リズムのずれから動悸、めまいなどの症状が出現し、心拍出量低下により死亡することもある」としています。
特段の自覚症状がない不整脈も存在しますが、動悸や不整脈を感じて鍼灸院を訪れる場合は、必ず事前に医療機関を受診することが大切です。心臓疾患の可能性がある場合、専門医の診断と併用して治療を進めることが望まれます。
東洋医学的立場からの不整脈・動悸の解説
東洋医学では、動悸を「心悸(しんき)」と呼びます。『新版 東洋医学臨床論(はりきゅう編)』(南江堂)では、「心悸は心神の失調と深く関与する」とされています。ここでいう心神とは、五臓六腑の中でも心の働き、つまり精神活動や情緒を司る機能を指します。
このことからも、不整脈や動悸に対しては「心」を重点的に整えることが重要であると考えられます。これは西洋医学における心臓の役割と通じる部分ですが、東洋医学ではさらに「感情の乱れ」も病の原因と考え、心身の調和を重視します。
当院の不整脈・動悸に対する鍼灸治療
当院では、五臓六腑のバランスを整える施術を行っております。実際の臨床でも、心の反応が出ているケースが多く、「心」を中心とした鍼灸ケアを行うことが多いです。
また、「奇経治療」という特殊な経絡治療も取り入れています。特に陰維脈(いんいみゃく)という奇経は、東洋医学的に動悸や不安と関係が深いとされています。
ぜひ、病院での治療と併用しながら、東洋医学的な鍼灸ケアをうけてみませんか。
執筆者
寺田 りょう(鍼灸師/言語聴覚士)
名古屋市南区「かけはしはり灸院」院長。
東洋医学に基づいた伝統鍼灸と、現代的な解剖学・リハビリの視点を融合させ、心身のバランスを整える施術を行っています。
出典
- 病気がみえるVol.2 循環器(医療情報科学研究所)
- 新版 東洋医学臨床論(はりきゅう編)(南江堂)