Last Updated on 11月 30, 2025 by kakehasi
はじめに
鍼灸院で来院された方で、目的となった症状が改善されていくと痩せるツボはないですか?と、よく質問を受け対応する事がある。
男女問わずおなか回りの脂肪を落としたいといった希望は共通であるようだ。
西洋医学的立場から
病気がみえるVol.3 糖尿病・代謝・内分泌(医療情報科学研究所/メディックメディア)によると、
肥満症とは「肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測される場合で、医学的に減量を必要とする病態をいい疾患単位として取り扱う」としている。
このように、肥満であるからといって全ての方が、直ぐに病院で治療対象になるわけではない。
また、皮下脂肪型ではなく内臓脂肪型が生活習慣病のリスクとなるので注意が必要である。
東洋医学的立場から
『新版 東洋医学臨床論(はりきゅう編)』(南江堂)によれば、
「体質的に気虚傾向の者は生理物質の停滞により痰湿を溜めやすく、肥満傾向になりやすい傾向にあり、暴飲暴食、甘いものや脂っこいものの偏食により、痰湿が生じて肥満になる」としている。
痰湿とは極簡単に言うと、体に必要のないものが病的なものに変化したものである。
現代的にいうと中性脂肪などに当てはまるだろう。
当院の肥満症・内臓脂肪に対する鍼灸ケア
当院では五臓六腑の調整を行う。肝心脾肺腎のうち、エネルギーが足りていない臓腑を補っていく事をメインとしています。
上述のようにエネルギー不足を補っていくと事が東洋医学的に過食予防になります。
特にお腹である脾のエネルギーを補っていくと東洋医学的に食べたものがエネルギーに変換されやすくなると考えられています。
また、過食を抑えるツボが耳にある為に、耳つぼを併用する事もご希望があれば行っています。
執筆者
寺田 りょう(鍼灸師/言語聴覚士)
名古屋市南区「かけはしはり灸院」院長。
東洋医学に基づいた伝統鍼灸と、現代的な解剖学・リハビリの視点を融合させ、心身のバランスを整える施術を行っています。
出典:
病気がみえるVol.3 糖尿病・代謝・内分泌(医療情報科学研究所/メディックメディア)
新版 東洋医学臨床論(はりきゅう編)(南江堂)