Last Updated on 11月 30, 2025 by kakehasi
はじめに
近年、「鍼灸師です」と自己紹介すると、多くの女性の方が美容鍼に興味を示されます。
しかし実際のところ、美容鍼の効果やその医学的な意味を正しく理解している方は、まだ多くないように感じます。
私は、言語聴覚士として病院で顔面神経麻痺や、舌の麻痺等の顔の症状のリハビリに取り組んで来た経験もあります。美容鍼の意味を西洋医学と東洋医学の両面から解説し、当院のこだわりの施術についてご紹介します。
西洋医学的立場から
出典:『病気がみえる vol.14 皮膚科』(メディックメディア)によると、皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層で構成されています。
表皮は約45日でターンオーバー(新陳代謝)されますが、その下の真皮には短いサイクルのターンオーバーはありません。
『医学的に正しい美容鍼』(著:北川毅)では、真皮を構成する線維芽細胞について「皮膚のハリや弾力を保つために不可欠なコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生成する」と述べられています。
さらに「鍼の刺激によって線維芽細胞を活性化し、新しいコラーゲンの産生を促すことができる」とも記されています。
年齢とともに減少していくコラーゲンを、鍼の微細な刺激によって再生させるのが美容鍼の大きな目的です。
また、避けがちな、施術時に起こるわずかな内出血や微出血も、血小板の働きによって美容的に良い作用をもたらすとされています。
東洋医学的立場から
出典:『鍼灸学[経穴篇]』(東洋学術出版社)によれば、下顎のあたりにあるツボ「大迎(たいげい)」には「顔の浮腫を取る」作用があるとされています。
このように、東洋医学ではツボを通して、顔色の改善やむくみの軽減、肌のハリの回復を目指します。
当院の美容鍼について
当院では、真皮層の線維芽細胞を活性化させるため、通常40本以上の鍼を使用して施術を行います。
鍼の角度や深さも調整し、筋膜までを主眼に置いた刺激を与える特殊な技術を用います。
さらに、ツボ(経穴)の効果も取り入れ、西洋医学的アプローチと東洋医学的アプローチを融合。
小顔矯正を併用することで、相乗効果によるリフトアップも期待できます。
「しっかりと理論に基づいた美容鍼を受けたい」「自然な美しさを取り戻したい」方は、ぜひ一度当院の美容鍼をお試しください。
まとめ
美容鍼は、単に「顔に鍼を刺す」施術ではありません。
皮膚の構造や東洋医学的な理論をもとに、肌本来の再生力を引き出す施術です。
執筆者
寺田 りょう(鍼灸師/言語聴覚士)
名古屋市南区「かけはしはり灸院」院長。
東洋医学に基づいた伝統鍼灸と、現代的な解剖学・リハビリの視点を融合させ、心身のバランスを整える施術を行っています。