Last Updated on 11月 30, 2025 by kakehasi
はじめに
腰痛は多くの方が経験する症状で、慢性的に悩まれている方も少なくありません。しかし、改善につながらず、長年に渡り痛みを抱えたままの方もいます。
西洋医学的立場から
『病気がみえる 運動器・整形外科』(医療情報科学研究所)によると、腰痛は以下に分類されます:
- 特異的腰痛(原因疾患があるもの)
- 非特異的腰痛(原因を特定できないもの)
初診時の腰痛患者の約85%が非特異的腰痛であり、原因不明の腰痛が多いとされています。また、ストレスも腰痛に関与する場合があるとしています。
原因疾患がある腰痛(例:ヘルニアなど)の場合は、病院での画像診断が非常に重要です。
東洋医学的立場から
『新版 東洋医学臨床論(はりきゅう編)』(南江堂)では、腰痛の東洋医学的原因として様々挙げられています。分かりやすいものを一部、記載します:
- 気滞血瘀(簡単にいうと外傷による血や血の滞り)
- 腎虚(簡単にいうと加齢等によるエネルギー不足)
- 労働作業等による傷筋(簡単にいうと負担のかけすぎ)
当院の鍼灸施術
当院では以下のアプローチを大切にしています。
1. 骨盤調整(仙腸関節調整)
腰痛の多くは「骨盤のゆがみ」、特に仙腸関節の歪みが関わるケースが多くあります。
痛みを伴わない特殊な技術で、やさしく仙腸関節を整えます。私の臨床経験ですが、整えた瞬間に痛みの大半が変化するケースを多く経験し、大切にしています。
2. 臓腑へのアプローチ(肝・腎・脾)
当院所属の東洋はり医学会では、腰痛は「腎」と「肝」、場合によっては「脾」の働きと深く関わると考えています。
どの臓腑が影響しているか観察し、オーダーメイドの施術を提供しています。
3. ヘルニア・脊柱管狭窄症の鍼灸も実施。
当院では通常の鍼灸に加え頭鍼(頭皮鍼)を用い、神経の流れを整えながら症状改善を図ります。
まとめ
当院では、鍼灸で骨盤のゆがみを整える「仙腸関節調整」と、伝統的鍼灸術に基づく「肝・腎・脾」へのアプローチを行っています。
腰痛で長年悩む方も、オーダーメイド施術で再発しにくい体づくりをサポートいたします。
執筆者
寺田 りょう(鍼灸師/言語聴覚士)
名古屋市南区「かけはしはり灸院」院長。
東洋医学に基づいた伝統鍼灸と、現代的な解剖学・リハビリの視点を融合させ、心身のバランスを整える施術を行っています。
参考文献
- 『病気がみえる 運動器・整形外科』 医療情報科学研究所
- 『新版 東洋医学臨床論(はりきゅう編)』 南江堂