Last Updated on 11月 30, 2025 by kakehasi
はじめに
働き盛りで腰に負担がかかっている方で、腰椎椎間板ヘルニアに悩まれている方は多いかと思います。酷い場合には不眠を引き起こしたり、仕事自体を諦めざるを得ない方もいらっしゃいます。
西洋医学的な見方
『病気がみえる 運動器・整形外科』(株式会社メディックメディア)によれば、
「椎間板の髄核が突出し、馬尾や神経根を圧迫する疾患。原因は力学的負荷によるものが多い」とあります。
誤解を恐れずに極めて簡単に説明すると、腰に負担がかかり、骨と骨の間の椎間板の一部が飛び出して神経を圧迫した状態です。
また同著には「椎間板ヘルニアは2〜3ヵ月で自然退縮するものも少なくない」とあり、初期の段階では薬物療法やコルセットが処方され、それでも回復しない場合には手術が進められることが一般的です。
予後の判定には画像診断が役立ち、そもそもの腰への負担を減らすためにもコルセットは重要ですので、病院の受診は大切です。
さらに、「炎症反応によってヘルニアの自然退縮が引き起こされる」とあり、炎症は疼痛の原因でもありますが、同時に自然治癒の過程でもあります。
当院の鍼灸施術について
自然回復が見込める腰椎椎間板ヘルニアではありますが、現状で改善が見られない方や痺れに悩まされる方も多く、鍼灸治療を選択される方も少なくありません。
当院では、伝統的鍼灸術・奇経治療・頭鍼を組み合わせて鍼灸を行っています。
特に痺れに対しては頭鍼が必要になるケースが経験上、多いです。
長期に渡って痛めている場合や、仕事でどうしても腰に負担をかけざるを得ない場合、オペ後の再発などは、継続的な鍼灸施術が必要になることもあります。それでも多くの場合、その場で変化を実感されます。
施術を重ねながら、通院間隔を徐々にあけていけるよう目指していきます。
病院治療との併用について
鍼灸治療は病院での治療と併用することができます。
特に、病院で行う画像診断は他の疾患との鑑別にとても大切です。また、処方されるコルセットも腰への負担軽減に有効です。
ただし、一日中コルセットを着用していると筋力低下を招く恐れがあるため、主治医の指導に従いながら使用することが重要です。
執筆者
寺田 りょう(鍼灸師/言語聴覚士)
名古屋市南区「かけはしはり灸院」院長。
東洋医学に基づいた伝統鍼灸と現代的な視点を融合させ、心身のバランスを整える施術を行っています。
参考文献・出典
- 『病気がみえる Vol.11 運動器・整形外科』株式会社メディックメディア