機能性ディスペプシア、胃の不快感の鍼灸ケア|名古屋市南区 かけはしはり灸院


Last Updated on 11月 30, 2025 by kakehasi

はじめに(機能性ディスペプシアについて)

臨床の場面でも食後の不快感を訴える方は多くいらっしゃいます。脂っこいものを受け付けないという方や、食べ過ぎると症状が出るという方もいますが、中には慢性的に悩まされる機能性ディスペプシア(FD)という疾患が隠れている可能性もあり、注意が必要です。

西洋医学的立場からの機能性ディスペプシアの解説

『病気がみえる Vol.1 消化器』(医療情報科学研究所)によると、

「数カ月以上前から食後のもたれ感、早期飽満感、心窩部痛や心窩部灼熱感などがみられる」とされ、原因は不明であるが「ストレスと関連があり、QOL(生活の質)の著しい低下がみられる」としている。

また、腸と脳が相互に影響し合う腸脳相関の関与も指摘されており、心理的ストレスや自律神経の乱れが症状を悪化させる要因となることが知られています。

東洋医学的立場からの機能性ディスペプシアの解説

東洋医学では胃の働きを「受納(食べ物を受け入れる)」「腐熟(消化する)」「降濁(小腸や大腸に運ぶ)」の三つに分類しています。

『新版 東洋医学概論』(医道の日本社)では、胃の降濁作用が悪くなると膨満感や便秘、悪心、嘔吐などを引き起こすと説明されています。これらの症状は現代医学でいう機能性ディスペプシアと非常に近いと感じます。

つまり、東洋医学的には「胃の気の巡り」が滞ることで、食後のもたれ感や不快感が生じると考えられます。

当院の機能性ディスペプシアに対する鍼灸治療

当院では五臓六腑の調整を基本としていますが、臨床上、胃腸の不調を伴う方は脾の働きにトラブルを抱えていることが多く見られます。

東洋医学では、脾と胃は表裏関係にあり、非常に密接な関係にあります。また、うつ症状を伴う方に対して衝脈という奇経が深く関わるともされています。

衝脈は脾胃の症状と精神的な不調を同時にアプローチできるため、食欲不振や胃の不快感、気分の落ち込みの両方のお悩みに対する東洋医学的的ケアといえます。。

もちろん、患者様一人ひとりの体の状態を丁寧に観察し、反応を確認しながら最も効果的な経絡を選択して鍼灸ケアを行います。

胃の不快感や食後のもたれでお悩みの方は病院での治療に加えて、当院の伝統的鍼灸術による東洋医学的なケアを受けてみませんか。

執筆者

寺田 りょう(鍼灸師/言語聴覚士)
名古屋市南区「かけはしはり灸院」院長。
東洋医学に基づいた伝統鍼灸と、現代的な解剖学・リハビリの視点を融合させ、心身のバランスを整える施術を行っています。

参考文献・出典

  • 医療情報科学研究所『病気がみえる Vol.1 消化器』
  • 医道の日本社『新版 東洋医学概論』

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