五十肩の鍼灸ケア　名古屋市南区「かけはしはり灸院」

はじめに

ご高齢の方で、五十肩をやって以来、肩が上がらない状態が続いているといった方にまれにお会いします。晩年にまで影響を及ぼしかねない厄介な病気であると痛感します。

西洋医学的立場から

『病気がみえる 運動器・整形外科』（編集：医療情報科学研究所／メディックメディア）によれば、五十肩とは「中年以降に、明らかな原因がなく肩の疼痛と可動域制限が生じる疾患」「全体として一年ほどの経過で治癒する」とされています。

五十肩と同じように肩に痛みが生じる疾患として腱板断裂などがあるため、病院で画像診断を受けること、そしてリハビリを継続することは非常に重要です。

東洋医学的立場から

『新版 東洋医学臨床論（はりきゅう編）』（発行：南江堂）には「東洋医学では、肩関節痛は肩関節およびその周辺部の気血の変動によって起こると考える」と記載されています。つまり、肩周辺の気や血の滞りが痛みの原因であるという考え方です。

実際に多くの鍼灸院では、痛みを訴える部位周辺のツボに鍼をすることが多く、局所的な気血の流れを改善することを目的としています。

当院の鍼灸治療

当院では、まず五臓六腑の全身調整を行い、自然治癒力の底上げを図ります。若い頃のように「寝たら治る」体を取り戻すことを大切にしています。

その上で、痛みのある肩を流れる経絡を重視し、その始まりである手の末端のツボを治療することで、経絡全体の流れを整えていきます。さらに、肩関節自体をソフトに調整し、可動域を回復させます。

まとめ

しっかりと病院での治療を続ければ、一般的には治癒が見込めます。しかし、「治療期間を短くしたい」「通院しても十分に改善しない」「過去に五十肩を患い治りきらなかった」という方は、当院の伝統を大切にした鍼灸ケアを受けてみませんか。誠実にサポートいたします。

執筆者

寺田 りょう（鍼灸師／言語聴覚士）

名古屋市南区「かけはしはり灸院」院長。東洋医学に基づいた伝統鍼灸と、言語聴覚士としての西洋医学的視点を融合させ、心身のバランスを整える施術を行っています。