腱鞘炎の鍼灸ケア 名古屋市南区「かけはしはり灸院」


Last Updated on 2月 25, 2026 by kakehasi

はじめに

よく、育児中の方から腱鞘炎の相談を受けます。赤ちゃんの抱っこの際の痛みから、ひどい場合は夜間の強い痛みを訴えるケースもあります。授乳の関係で薬の制限があるとして鍼灸院を訪れる方もいらっしゃいました。

西洋医学的立場から

病気がみえる Vol.11 運動器・整形外科』(編集:医療情報科学研究所/発行:メディックメディア)によれば、

腱鞘炎とは、腱鞘に炎症が生じた状態で、炎症部位での腫脹や疼痛、運動制限がみられる。

ちなみに腱鞘とは、腱を保護してくれるようなものであり、それが炎症を起こすと痛みが生じます。また、腱鞘炎の代表的なものにド・ケルバン病があります。これは親指の付け根あたりの痛みを特徴とし、同著では「妊娠・出産期や更年期の女性に多い」と記されています。

東洋医学的立場から

新版 東洋医学臨床論(はりきゅう編)』(発行:南江堂)では、腱鞘炎について次のように述べられています。

寒邪、風邪、血瘀、気血両虚、傷筋を原因として挙げている。

どれも東洋医学独特の概念で難解ですが、私の臨床経験では、特に傷筋(使いすぎで悪化したケース)や気血両虚(授乳中で栄養不良が原因と考えられるケース)に遭遇することが多いです。

当院の鍼灸ケア

腱鞘炎の治療の難易度はさまざまです。
授乳中による血虚(気血両虚)の場合は、東洋医学的に改善してもすぐに再発することが多いため、セルフケアや栄養改善をお願いする必要があります。特に抱っこの影響で傷筋も加わるため、セルフケアを行うことが重要だと感じます。

執筆者

寺田 りょう(鍼灸師/言語聴覚士)
名古屋市南区「かけはしはり灸院」院長。
総合病院(回復期リハビリ病棟)、訪問看護、老人ホームでの実務経験を持つ言語聴覚士・鍼灸師。病院での全身リハビリの知見と、東洋医学を融合させた独自の施術体系を構築。
【所属】公益社団法人 愛知県鍼灸マッサージ師会、一般社団法人 東洋はり医学会。
病院では「原因不明」と言われた不調に対し、医療・介護・伝統鍼灸の多角的な視点からアプローチしている。

出典

  • 医療情報科学研究所 編『病気がみえる Vol.11 運動器・整形外科』(メディックメディア)
  • 南江堂『新版 東洋医学臨床論(はりきゅう編)』

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