Last Updated on 2月 25, 2026 by kakehasi
はじめに(耳鳴り・みみなりについて)
耳鳴りで鍼灸院を訪れる方は、しばしばいらっしゃいます。
皆さま揃って、耳鳴りの厄介さを吐露されています。
原因がはっきりしている方から、原因不明と言われる方まで様々です。
西洋医学的立場から(耳鳴りについて)
出典:『病気がみえる vol.13 耳鼻咽喉科』(医療情報科学研究所)
「耳鳴患者の90%以上に何らかの難聴があり、難聴の原因疾患を治療することで耳鳴が改善されることも多い」
また、腫瘍性疾患が紛れ込んでいる可能性もあるため、医師による診察・診断はとても重要です。
特に突発性難聴の場合は、早期の受診が必要となり注意が求められます。
さらに、聴覚に明らかな異常がない場合でも、噛み合わせが原因となるケースもあるため、
歯科で噛み合わせを確認していただくのも一つの方法と考えられます。
東洋医学的立場から(耳鳴りについて)
出典:『新版 東洋医学臨床論(はりきゅう編)』(南江堂)
「耳に関する症状は腎と関係が深い」
同書では、加齢により耳鳴りや難聴が起こることが記されていますが、
これは西洋医学的に言えば加齢性難聴に該当すると考えられます。
当院の耳鳴りに対する鍼灸ケア
当院では、伝統的鍼灸術により、耳と関係が深いとされる「腎」を含めた
五臓六腑の調整を行い、まずは心身のバランスを整えます。
さらに、頭鍼による内耳神経に関連するツボへの施術や、
奇経治療と呼ばれる特殊な技術を用い、
耳周囲の循環を整える鍼灸を行います。
私は鍼灸師であると同時に、言語聴覚士として聴力検査にも携わってきました。
そのため、まずは病院での受診を優先することを大切にしています。
しかし、病院では「原因不明」と診断される方がいらっしゃるのも事実です。
耳鳴りの原因としては、自律神経の乱れ、疲労、ストレスなど、
さまざまな要因が考えられています。
東洋医学的視点に立ち、心身のバランスを整えるアプローチは、
そのような方にもおすすめです。
鍼灸により、首こりや肩こりの改善、自律神経のバランス調整、
血流改善を図ることができます。
ぜひ一度、当院で鍼灸を受けてみませんか。
執筆者
寺田 りょう(鍼灸師/言語聴覚士)
名古屋市南区「かけはしはり灸院」院長。
総合病院(回復期リハビリ病棟)、訪問看護、老人ホームでの実務経験を持つ言語聴覚士・鍼灸師。病院での全身リハビリの知見と、東洋医学を融合させた独自の施術体系を構築。
【所属】公益社団法人 愛知県鍼灸マッサージ師会、一般社団法人 東洋はり医学会。
病院では「原因不明」と言われた不調に対し、医療・介護・伝統鍼灸の多角的な視点からアプローチしている。
参考文献
- 『病気がみえる vol.13 耳鼻咽喉科』 医療情報科学研究所
- 『新版 東洋医学臨床論(はりきゅう編)』 南江堂