Last Updated on 11月 30, 2025 by kakehasi
はじめに
声がれ(嗄声)でお困りの方は多く、脳卒中後遺症や職業的要因などさまざまな原因があります。病院では言語聴覚士としてリハビリを担当し、多くの症例に接してきました。声帯麻痺だけでなく、声を使いすぎたことによる嗄声も少なくありません。ささやき声を使う場合もありますが、喉への負担になるため注意が必要です。
西洋医学的立場から
『病気がみえるVol.13耳鼻咽喉科』(医療情報科学研究所)によれば、「嗄声とは音声障害において最も多くみられる声の音質異常(声のかすれ)のこと」とされています。原因疾患としては、声帯ポリープ、反回神経麻痺、声帯結節、声帯溝症、けいれん性発声障害などがあげられています。一度耳鼻科で声帯の状態を診察してもらうことも大切です。
東洋医学的立場から
『針灸学[基礎編]』(東洋学術出版社)によれば、肺陰虚証の中に声がかすれるという症状が記載されています。東洋医学では陰と陽のバランスを重視しており、肺の陰が不足することで嗄声が起こると考えられています。
当院の声枯れ、声がれの鍼灸ケア
当院では、脳卒中後遺症の方や風邪の名残等、多くの方の嗄声ケースの経験があります。多くの場合で、任脈(喉を通る気の流れで奇経の一つ)に東洋医学的な反応が出ている事が大半です。任脈を調整する奇経治療を積極的に実施し、患者様の状態に応じたオーダーメイドの鍼灸を行います。
まとめ
病院での治療を併用しつつ、西洋医学と東洋医学の両面からアプローチしてみませんか。
執筆者
寺田 りょう(鍼灸師/言語聴覚士)
名古屋市南区「かけはしはり灸院」院長。
東洋医学に基づいた伝統鍼灸と、現代的な解剖学・リハビリの視点を融合させ、心身のバランスを整える施術を行っています。